日本の音を愛でる! 普段生活していると気付かない「音」をリストアップしてみたよ
突然ですが、あなたの生活の中で当たり前になってしまっている事って何ですか?
そうは言っても、当たり前になってしまっている物事であれば気づくはずもありませんよね?
オーストラリア在住年数はすでに2桁になった私。今度は日本に戻ってみると、日本での生活において気付いていなかったさまざまな音が聞こえてきました。
そんなワケで今回は、海外在住者だからこそ気付いた日本での日常生活に溢れる「音」。これらをピックアップしてみました。
自転車の急ブレーキ音
日本に戻った時、駅周辺で目につくのは自転車の多さ。いわゆるママチャリがそこら中にあります。
オーストラリアの街なかで目にする自転車の多くは、タイヤが細くて速く走れるロードバイク、もしくはコミューターと呼ばれる多段ギアが付いたもの。
ママチャリも最近では見かけるようになりましたが、オーストラリアのものはブレーキのシステムが日本と異なります。なのでブレーキをかけても極めて静か。
日本で大きな駅の近くに行けば、大量のママチャリが行き交い、ギギーッという耳をつんざくような音があちこちから聞こえてきます。
これほどの騒音、日本に住んでいた時は大して気にかけてもいませんでしたが、そこに注意を払ってみると結構な騒音ですね。
砂利を踏む音
神社仏閣へ行くと、こみちに玉ジャリが敷かれています。それを踏みしめる感触、久方ぶりのものでした。
これと並んで、日本の学校の校庭は細かいジャリが敷かれているんですね。
オーストラリアの学校の校庭は芝生の場合が多く、有名私立校だと人工芝のところも。
オーストラリアでのスポーツ、夏期には野球に似たクリケット、冬季にはオーストラリアン・フットボールをプレイします。その両スポーツ共に芝生が必要な事も校庭が芝生である理由なのでしょう。
カラスの鳴き声
日本では午後5時あたりに流れて来る音楽と共に聞こえて来るのがカラスのカァカァと言う鳴き声。
日本にいるのは主にハシブトガラスでカァカァと鳴きます。
オーストラリアにいるのはワタリガラス(Raven)という種類でグウァ〜という低い鳴き声。
英語と日本語では動物の鳴き声が全然違う事がありますが、実は違う種類の動物という事があるんですね〜。
森林の音
秋風にサワサワと鳴る日本の雑木林、オーストラリアのユーカリ森林に比べてトーンが高いことに気が付きました。
これはユーカリの葉が長細くて肉厚な分、そこから織り成される音は低温で自分により近い場所で音がしているように聞こえます。
電車がブレーキをかける音
日本での主だった移動手段は電車。その電車内で聞こえて来るアナウンスやドア開閉のチャイム音。メルボルンのように携帯電話で話している人は皆無だし会話している人も控えめ。
そんな日本の電車のブレーキ音、シュゥーンという独特の音だという事に気付きました。
揺れもずっと少ないし定刻で走る日本の電車、優秀です。
ホームのチャイム音が駅ごとに違う
メルボルンの電車、各駅に停車した際とドアが閉まる際のチャイム音は全て同じ。
ひるがえって日本の各駅、時に主要都市の駅ではオリジナルのチャイム音があります。
これって遊び心があるのと同時に、電車に乗っている際は今、自分がどの駅にいるのか分かって便利ですよね。
まとめ
いかがでしたか? 日常に溢れる音も意識して聞いていないと、いつの間にか聞こえなくなってしまうもの。
そういった意味では、今いる場所からいったん離れて外から見てみる事が大切。日常と非日常の間に立つことができ、今現在いる場所でも新たな発見することができます。
日常の音を聞き取るためのヒントは「立ち止まってみる」事。ちょっとだけでもそのための時間と感性を使ってみてくださいね。
それではまた!