オーストラリアは時間厳守の国。オージーは時間にルーズだと思ってるあなた、認識を改めましょう。

2016年9月8日

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日本は何でも時間通りに動く国として世界に名を馳せています。バスは道路事情にかかわらず時間通りに来るし、宅急便は時間指定、新幹線に至っては通年で12万本が運行されていて、その平均遅延時間はたったの36秒。(平成23年度)

そんな日本の時間厳守具合ですが、オーストラリアだって負けてはいません。オージーだって時間をキッチリ守る状況だってあるんです!

今回は私が実際に体験した時間にまつわるお話をシェアしますよ~。

その1. 電化製品屋さんでのひとコマ

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ある電化製品店で買った品ものが初期不良の為に動きませんでした。その旨をお店に電話で問い合わせたところ、「新しいのと取りかえるから店に製品を持って来てね~。今日は5時30分までやってるよ~。」(本当にこんな口調)との快い返事をもらいました。

そうやって確認した上でお店に向かったのですが、渋滞に阻まれてお店に到着したのが5時32分。お店のシャッターは半分閉まり、警備員の人がニコやかに「本日は閉店しましたからまた明日来てくださいね」と伝えてくれました。

事前に電話でやりとりした事を伝えても「明日来てね」の一点張り。そうしてる間も既に私服に着替えた店員さん達がどんどんお店を出て帰って行きます。

そんなわけで私服になって帰宅する店員さん達と同じようにトボトボと帰路についたのでありました。(後日、無事に不良品は交換してもらえましたが。)

2. 研修セミナーでのひとコマ

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研修セミナーに参加した時のお話です。色々な企業からの人が参加しており、私も参加者の1人として大勢の聴衆と共にセミナーを聞いていました。

終了予定時間が4時30分で、その時刻の間際になってくると一部の人はソワソワし始めます。レクチャーはまだ終わっていないのですが、4時半を数分過ぎたあたりから1人また1人と会場を後にしていきます。

日本であれば、これは相当失礼な事ですよね。どうやらこちらでは時間管理をしっかりできていない講師が悪い、という風な捉え方なのでしょう。同様に講師の話がつまらなかったりすると、聴衆は遠慮無く席を立ったりするので講師いつでも真剣勝負。話す側としては緊張感が溢れています。

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日本とオーストラリア ー 時間の守り方の違い

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大学生の頃は日本の大型スーパーでアルバイトしていました。

出勤した時と退社する時はタイムカードを押すのがルール。出勤した際、ほんの少しでも遅れると15分単位で減給のペナルティーがありました。しかし、アルバイトの終了時間をオーバーして働いても給料は追加されません。時間の管理は雇用者の理論が大手を振ってまかり通っていましたね~。

同じ様に、サラリーマン時代の始業時間に関していえばスタート時間はキッチリと決まっているものの、終業時間は有って無いようなものでエンドレスに働いていた気がします。

スタートきっちり & 終わりズルズルの日本時間全般的にいい加減 & 終わりキッチリのオーストラリアでの二択だとしたら、果たしてどちらの方が良いのでしょうか?

仕事がスムーズに進むという観点からすれば、働いている人が自分をすり減らしてでもしっかりと時間を守る日本に軍配があがるでしょう。しかし働いている人の幸せ具合を考えたら、終わる時間がキッチリしているオーストラリアの方がモチベーションを維持し易いし、より良いと私は思います。

ギリシャ神話に出てくるシシフォスという人物。彼は神々を欺いた罰として、大きな岩を山頂まで運び上げる様に命じられます。でも、登頂する瞬間にその岩は麓まで転がり落ちてしまい、またゼロから始めなくてはいけない苦行を永劫に繰り返す事になります。

終わりの無い仕事というのは、このシシフォスと同じ境遇。日本にありがちな延々と残業をするスタイルは体力的にも精神的にも疲弊して追い詰められてしまいます。

まとめ

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オーストラリアのある一点だけを見て、「日本と違って、これだからオーストラリアは。。。」という不平を言う人もいますが、見方をかえれば短所は長所にもなります。

特に時間に関して言えば、オージーは自分の為の時間の使い方は上手いですよ。場所・空間・人によって時間の流れが違うという事を、成長する過程で学んでいるのでしょうね。私のまわりにいるオージー達の得意技は、いつ何どきでも有意義な時間の使い方ができる事。順応性が高い一面を兼ね合わせて持っているのでしょう、見習いたいものです。

あ、それ以外の時間の守り加減がグダグダなのは言いっこなしです。

したらね~。

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