ホワイトナイト2017はスゴかった!参加してわかった夜通しイベントの傾向と対策をズバリ教えます!
2013年に始まって、既にメルボルンの名物にもなっているイベント、ホワイトナイトに行ってきました。
ホワイトナイトって、という人に簡単に説明するとメルボルンで開かれる夜通しのアートの祭典なんです。特にプロジェクションマッピングは夜こそがその真価を発揮できるというもの。
(プロジェションマッピング=建物に投影された映像と建造物のデザインをマッチさせて展開されるアート)
前回、といってもすでに2年前ですが、参加した時の記事はこちら。
【参考リンク】メルボルン式の白夜、ホワイトナイトに行って来ました(前篇)
【参考リンク】メルボルン式の白夜、ホワイトナイトに行って来ました(中篇)
【参考リンク】メルボルン式の白夜、ホワイトナイトに行って来ました(完結編)
ホワイトナイトのワクワクする点は、毎年違うテーマでバラエティに富んだアートを見られる事。アート大好き人間にはタマラナイ催しもの。
58万人を動員した2016年のホワイトナイト。果たして2017年のイベントでは、どんなアートや奇抜なものが展示されているのでしょうか?
今回はホワイトナイトに参加するためのヒントと情報、そして実際に行った時の画像を満載でお届けします!
ホワイトナイトの事前準備
ホワイトナイトの基本的な情報をまずおさえておきましょう。果たしてどんなイベントなのかを8つの項目に分けてお伝えします。
1. なぜ行くの? (why)
普段、見慣れた街の風景がライトアップされたりインスタレーションが置かれたりして、全くの別世界を演出してくれるこのイベント。日常の場に非日常を持ち込んだ不思議な世界が味わえます。
また、これだけのプロジェションマッピングが一同に会するのはオーストラリアでも最大規模でしょう。
2. いつ? (when)
2017年は2月18日(土)でした。毎年この時期の土曜日に催されます。
時間は夜の7時に始まり、夜通しで空が明るくなる午前7時まで行われています。
3. 誰が参加できる?(who)
ホワイトナイトに参加するのための年齢制限はありませんが、夜のイベントなので来ている人は大人がほとんど。各展示を見るのに相当な距離を移動するし参加型イベントだと行列待ちをします。
お酒も入っている人が多いし、タバコをプカプカ吸いながら歩いている人も多いので、道を歩いていても煙たかったりするので要注意。メルボルンの路上でこれだけタバコの匂いがしたのは初めてかも。
それでも午前2時頃、小さいお子さんを連れた家族にチラホラ出くわしてちょっとビックリ。
メインの通りでは辻路ごとに警察官が立っており、治安的な事を心配する必要はありませんでした。
子連れで参加できるの?
お子さん連れで参加するのならピークの11〜12時ごろを避けるのが無難。それでもその時間帯にベビーカーの人たちは案外多かったですね〜。
そこから更に時間を経た4時ごろから参加するのがオススメ。この時間になると人混みも落ち着いて来ます。
意外にも、その時間に子連れ家族はけっこういるんです。家族で揃ってキックボードの人たちを見かけてこれまたビックリ。
ただ、呑んだくれた人たちが酔いつぶれているので見苦しい点もあるのでご注意を。
ちなみに上の写真で黄色いベストを着ている二人組はおまわりさん。
4. 何を見られる?(what)
私がイチオシでおすすめするのが、プロジェクション・マッピング。建物に投影された映像と音とで奏でられるアートフォーム。建物の構造や形、隣接する建造物まで駆使して描かれるプロジェクションは圧巻です。
5. どうやって行く?(how)
メルボルン中心街は、このお祭りのために歩行者天国に切り替わります。そのため、車で中心街まで行くのは難しく、トラムも中心街手前でストップしてしまうので要注意です。
郊外からでしたら公共の交通機関がオススメ。このイベントのために電車、トラム、バスは24時間稼働しています。ただ本数は30分に1本だけやそれ以下だったりするので事前にチェックしておきましょう。( 詳細ページ )
6. いくら? (how much)
参加費用は無料です。安心してあちこち欲張って見て回りましょう。あんまり歩き回って足が痛くならないように注意!
7. どこで? (where)
紙の地図はイベントの街角で配っているので簡単に手に入れられます。でも、ディズニーランドと同じように全て回ろうと思うと12時間ぶっ通しで歩かないと間に合いません。なのでちゃんと事前に行きたい箇所を調べておいた方が無難です。
公式ウェブサイトの地図からも、どのエリアでどんな催しが行われているかわかるので前もってチェックしておきましょう。
8. どんなものを持っていく?
メルボルンは真夏の時期とは言え、深夜を超えると冷えがシンシンと染みてきます。日中は暖かかったとしても安心せず、持ち暖かい服や帽子を持っていきましょう。特に今年はポツポツ雨が降ったりしていたので天気次第では雨具も忘れずに。
長い時間歩いているとのどが乾くので、水かお湯を水筒に入れて持ち歩けば便利です。あと小腹が空いた時のためのスナックを持っていけば万全です。
以上、8つのポイントをカバーしてあれば準備万端。さっそくホワイトナイトに繰り出しましょう!
ホワイトナイトの風景
メインの道路を歩いてゆくと、そこら中で音楽パフォーマンスが繰り広げられています。このグループはドラムのパフォーマンス。
なんでも打楽器として扱うドラマー。即興であれこれたたけるという技能はすばらしいです。
歌手プリンスへのオマージュ
今は亡きポップシンガー、プリンスの名曲『パープルレイン』にちなんだインスタレーション。
列に並ぶと透明な傘を渡されます。その傘で何をするのかというと。。。
紫色にライトアップされ、人工的に雨を降らせその下を傘をさして歩くというもの。
ただそれだけなんですがプリンスファンとしてはたまらない演出でしょう。八神純子ファンであれば水色の雨が良いんでしょうね。ここは行列が物凄かった。。。
州立図書館
いつもは大人しめな外観の州立図書館ですがこの日ばかりは違います。プロジェクションにかかれば。。。
この通り。プロジェクションがなぜあれはあれよと見た目の姿を変えていきます。
教会の壁にプロジェクションされている少女。ふわりと浮かんでいる感じがなんとも幻想的。
街の壁が一面、プロジェクションされていると全く同じ街のはずなのに違った雰囲気に変わってしまいます。
ネオンライティング
ホワイトナイトの数カ所ではネオンのライティングがなされている展示がありました。
くっきりと浮かぶ文字や造形。なかなか素敵です。私は見に行けませんでしたが天使の翼のディスプレイもありました。
ライトディスコ
このディスコブースは周りにメッシュがかかっており、踊っている人の動きに合わせて光のモチーフがどんどん変化してメッシュに投影されていきます。
メッシュに投影されている光、中で踊っている人が不思議なマッチングを見せているブースでした。
州立美術館の巨大なプロジェクション
州立美術館の巨大な面積を誇る壁に一面、プロジェクションがなされていました。
歩いている女性たちがプロジェクションで映し出されています。美術館の壁の前には池があり、その反射も含めて見るとまるで水面の上を歩いているようなビジュアルエフェクトが得られます。
そこまで計算してあるとは、ただただ感心するのみ。
美術館の中も入ることができました。ステンドグラス状の天井もライティングがなされていてキレイ。
まとめ
このスケールのアートイベントがメルボルンであるのは、住んでいる者として本当にラッキーです。
ただ、すごい人混みと真夜中のイベントであるという事で敬遠してしまってはもったいないですよ。特にお子さん連れの場合、上の傾向と対策をよく読んで、来年の参加を検討してみて下さいね。
事前と事後にはグッスリ睡眠を取って行動予定をしっかりと練って参加すれば、シュールなホワイトナイトの世界を楽しめる事うけ合いです。
それではまた寝ます!